第2集 スイセン


 

  もくじ 

   『 感謝 』 

   『 人を見下すこと 』 

   『 感謝 PartⅡ 』 


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 『 感謝 』

感謝を表す身近な言葉は「ありがとう」だと思う。
感謝は相手だけでなく、自分自身も幸せな気持ちにさせてくれるよね。
人から受けた親切には、素直に感謝する気持ちを持ちたいって思う。
そして、感謝の気持ちを忘れずにいたい。
今回は、感謝の気持ちについて語ってみませんか?

 

 

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●このテーマは深い。感謝できないとか、感謝したくない自分もいる。

●私の感謝は、つながるcaféの空間です。10代20代前半は、やってもらって当たり前と思っていたのにな。と言いつつも、父に毎晩ご飯を作ってもらっている私がいる。

●私の感謝は、友達です。今回うつ病で休んだときに、自分の愚痴を聞いてくれて、突っ込んだことを聞かれなかった。気分転換にキャンプに行こうと誘ってくれた。気持ちを受け入れてくれたことに感謝。

●客観的なこと、自分では気づかないことを言ってくれるので友達はありがたい。

●区役所の人に感謝したい。つながるcaféのことを教えてくれた。「つれうつ」の本を紹介してくれた。うつ病のことを受け入れられなかったけれど、マンガ本を見ながら自分はうつ病なんだなと理解できた。

●人から恩恵を受けたら、ありがとう、間違ったらごめんなさいを言える人間でありたいと思っている。

●私は無料パスをもっている。改札を通る時「ありがとうございます」と言うと10人中10人が「ありがとうございます」と言ってくれる。

●市営地下鉄の職員は楽しそうだよね。

●「いってらっしゃーい」「おはようございまーす」と言ってくれると気持ちがいい。

●小津さんの映画で、本当に大きなことはありがとうと言えないと。空気・大地など本当に感謝すべきこと大きなことは、なかなか言葉にできない。気づけないのではないかなと思った。

●感謝を表す言葉は、「お世話様―」「どうもー」他に何かあるかな?

●「また来まーす」

●「助かりましたー」

――― 感謝の気持ちがわいてくるとき
●自分は今まで、感謝することを考えたことがなかった。「どうもすみません」と言ってしまう癖があった。ありがとうと言うことがなかった。caféでメンバーの人から借りた本に「ありがとう」の大切さが書かれていた。そのようなきっかけをくれたcaféはありがたいな。やっと感謝できるようになってきたかな。

●回想文を書いて自分自身の半生を振り返る作業をしていた。心の病になっていなかった時は、感謝を実感できなかった。御礼というだけ。心から感謝することはなかった。今、感謝の気持ちは、自分の心の中で重要な要素を占めるまでになった。以前に食事が喉を通らなかった時期もあり、今は食べられる自分の身体に感謝している。一番感謝しているのは父。言葉にできないほど。今は黙って見守ってくれていることにも感謝している。

●怒っているときは、相手に感謝できない苦しさがある。怒りをどうしようとあれこれ苦しんで、それがある時ふーっと溶けてなくなったとき、同時
に感謝の気持ちが湧き上がってくる。あの瞬間が不思議。

●caféに来てそんな感じです。ずっとキリキリしていて感謝なんて思いもよらなかった。caféに来て温かさにふれて、自然に感謝の気持ちが湧いてきた。


 

 

 

●私は10代のとき拒食症だった。父に毎日「それでいいのか」と言われてきた。仕事をしたい→体力勝負だ→食べようと。父が「本当に良かった」と言ってくれる。その父にありがとうと言いたい。

●お金で買える感謝とお金で買えない感謝がある。コンサートに行ってお金を払って感謝を感じるときと、落とし物を拾ってもらってありがとうと言うときと。

●お金を払っても喜びを感じられないこともある。感じられるときは、心の準備、状態、フィット感があるかな。

●コンサートは、歌う人が心をこめて歌ってくれたときに感謝を感じる。

――― 感謝の気持ちを伝えるって…
●子供を育てている頃、よその子の親が「ありがとうって言いなさい」と言っている。子にそれをやってみたら違和感があった。ありがとうという言葉ではなくて、心を伝えたいんだなと思った。だから真似をしてもうまくできなかったんだな。心根を伝えるのは難しいなと思った。

●私も感謝の気持ちを伝えることの難しさをずっと考えていて。言葉で表すのが苦手だったから、手作りの品を作ったりしていた。でも時期を逸したりして…。「親切は巡り巡るから直接返してもらわなくていいんだよ」と言われたとき嬉しかった。

●感謝できないときってある。できない自分を駄目と思ったりする。

●見返りを求めたな、っていうとき。

●人間って感謝されていると嬉しいけれどそれ必要なんでしょうか?

●「感謝しましょう」と言われると疑問。

●されると嬉しくないか?

●心から言っているのか?と思うことがある。

●どうやって表現しようか?と困る。

 


――― 感謝の言葉を受け取ることって…
●感謝されても受け取らないことが多い。自分は素直じゃないから「いやいやそんな」って言ってしまう。自分は感謝されるような人間じゃないしって卑屈になってしまう。

●このあいだ旅行に行って、お土産を職場の怖いおばさん達に配ったら、「凄く美味しかった。ありがとうー」といっぱい言ってもらった。自分はおばさん達を怖がっているから「こんなありきたりのもので…」と答えた。

●ありがとうの言葉が言えて、その言葉を相手に受け取ってもらうのは、人間関係ができているってことなんじゃないかな。

●感謝したい人は、したくない人より多いんですけれど、昔は感謝したくても自分の体調が悪くてできなかった。やられたことを恨んでいた。いろんな感情を知らないよりは知っている方がいいから、やられたことに恨みをもったことも良かったのかな。今となってはいい経験だったのかな。時間がたたないとわからない。

●精神科に入院したことがある。そこのドクターの本を読んだ。そのドクターは私の人生の恩師です。

●自分の中で感謝していても、なかなか面と向かって相手に言葉で伝えられない。軽い「サンキュー」は言えるのに、心からのありがとうは照れくさい。言えない。

●「私がどれほど感謝しているか伝わっていますか?」と聞いたことがある。「伝わっていますよ」と答えてくれて嬉しかった。

●最近は「あーありがたいなー」って思えるように、自分の気持ちが変わってきた。

●私が遅刻して仕事を相方にまかせてしまったとき、「ごめんね。ありがとう」と言う。ごめんねとありがとうは、つながっているな。


――― 伝えられないときもある
●伝えることも大切だけど、思っていることだけでいいのでは?強く思っていれば伝わるんじゃないかな。

●同感です。言いたいと思ったときに言えなくて、後から言えない状況になった(亡くなった)。それは親友と父親。居てくれただけで有り難かったんだなと思って。何であのとき言わなかったんだろうと後悔。いなくなっていても、魂に伝えようと。空に向かってありがとうを伝えている。

●気持ちにゆとりが出てきて、物事に対して批判的にならずに素直に(うわべではなくて)感謝したいと思えるようになった。

●死んだオヤジに一度でもありがとうと言いたかったかどうか思い出せない。反発できるだけ反発した。私が病気になった時、ものすごく頑張って病院探しをしてくれた。拒食になったとき、慣れないのにサンドイッチを作ってくれた。

●亡くなった人も、生きている人も、心の中に感謝の気持ちがあれば、伝わっていると信じたい。人から感謝を伝えられることも嬉しいけれど、自分の心の中に自然に感謝の気持ちが湧き起こってきたときの幸福は比べものにならない。その思いはきっと伝わっていくはず。

●どんなに感謝しているか知ってほしいなという気持ちが湧くのはどうしてかな?

 

 

 

 

………..感想…………..
☆言わなくても伝わるということもあるが、ちゃんと伝えたい。伝えたい気持ちは持っていたい。

☆私は人間関係が苦手で、職場のおばちゃん達は私の名前を覚えてくれているのに、私はその人達の名前も覚えていない。自分からもう少し歩み寄りたいなと思う。そうしたらもっと自然な言葉が湧いてくるんじゃないかな。

☆ありがとうという言葉は、ひとつは相手のために、ひとつは自分のために投げかける言葉だと思う。

☆このテーマは難しいなあ。感謝の気持ちがあるけれど、それを伝えられているんだろうか?言葉で言う難しさを改めて思った。

☆私はありがとうと言われた瞬間に封印していることがある。それを伝えてくれた思いは受け取らなきゃいけないなと思いました。(涙)

☆有難うという字は、有ることが難しいだなと思う。この場がみんなと持てて、ありがたいなと思った。ありがとうございます。

☆いとこがガンと聞いた。うつがあっても、こうして生きていることがありがたいんだなあと思った。

☆今日のテーマ『感謝』を事前に知らされていたので、そうできない自分が辛いなと思っていた。

☆私の家の窓から見えるのがお墓。いやがおうでも生きていることのありがたみを感じる。

☆感謝できなかった自分を乗り越えて、感謝できる自分になっていく、その過程こそありがたいことと思う。
         
   第25回つながる語らい場
     2012年9月19日

 

 

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『 人を見下すこと 』

人を見下してしまった経験がある。
ささいな思い出に感じていたけれど、今はすごく反省している。
見下したこと、見下されたこと、今までにありますか?

 

 

 

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● 人を見下すことって、自信と関わっているのかな。人を羨ましいと思う気持ちはあるけれど、それほど羨ましいと思ったことはないし…。見下されるとガーンとなる。下に見られると、イラッとする。見下されたとき、その人に嫌な気持ちが湧くけれど「その人に余裕がないのかな」と思う。

――― 見下された反動で見下す?
● 小中高の頃、同級生からも親からも、見下されている実感があったけれど、それはそれでいいかなと、受け入れていたなあ。
 その反動なのかわからないけれど、会社に入ってからは全力で仕事にぶつかっていった。先輩・同僚・後輩に対して、年上年下関係なく、言葉の正論でガンガンぶつかっていった。会社に入って20年、そういうことをしてきた。他の人のことを「おまえにはわからないだろう」と心の中で見下していた。
 その後、うつ病になって、やりたくてもやれないという、気持ちと身体のギャップを経験した。そんな自分を許せない状態になった。うつ病についても受け入れるまでに時間がかかった。復職したときは、今まで見下していた人たちから見下される状態になっていることが受け入れられなくて、結果的にまた休職になった。自分の考え方を変えていかないと、復職できないかなと思っています。

 

 

 


――― 見下していた自分に気づく
● テーマを出したきっかけから話します。仕事をしていた時、自分は半人前の状態だった。新しく入ってきた人が仕事できなくて、上司に怒られていたのを見て、心の中でほくそえんだ。以前、つながる語らい場でその話をしたとき、ある参加者の人から「見下されたように感じた」と言われた。あ、見下していたんだと気づかされた。
 小学校の時は、勉強もできたし、交友もできたので、おとなしい子を見下していたと思う。でも高校から人に見下されるようになって…。
 いま、人間の中の嫌な面、自分が人を見下していたことを知った。自分に自信がないから、自分よりできない人を見て安心する。そういうことがあった。

● 最近「私ならそうしないのにな」と思うことがある。これは見下すことなのかな? 野球中継でアンパイヤのミスジャッジがあった。いろんな気持ちが湧いてきた。球が当たったかどうか本人が知っているはず。でも、その人は言わない。腹が立ってしまった。

● 怒るときは、自分の思い通りにならないとき。見下すことって世の中にいっぱいあると思う。人を見下す気持ち、誰の心の中にもあるから。見下してしまったとき、相手に伝わらなければいいのかな。思っているだけで伝わるということもあるけれど…。

――― 立ち向かう
● 自分が見下したこともたくさんあるけれど、見下されたときの経験を思い出していました。新しい仕事に就いたとき、前任者から教えてもらわないとできないのに、前任者の人が冷たい人で、「このあいだ教えました」と言われてしまう。どうしようかと悩んだ。私は一度で覚えられないので、何度か聞こうとした。「わからないときは何回でも聞くことが私の責任」だと思って、何回も聞いた。「教えないのは相手の責任」だと考えることにした。見下されたとき、見下した相手に立ち向かっていった私の体験です。

――― バネにする
● 不登校だったとき、同級生からのまなざしがきつかった。先生は、私をお荷物みたいに感じていたと思う。くやしくて勉強だけは頑張った。先生をほめちぎって内申点を上げようと思った。こんなふうに見下されることをバネにすることもできると思う。

● 私は、何回も分からないことを教えてもらおうとしても、教えてもらえなかった経験がある。そのうちに人に聞くことができなくなり、一人で仕事がわからないまま抱え込んだ。私よりも少し劣る人に対して、ストレスのはけ口を向けたのかなと思う。ホームレスの人たちを見て、「なんだ、この人たちは」と思っていた。
 見下されたことで、それをバネにする人、それをパワーに変える人はすごいなと思う。

 

 


――― してしまったこと
● 中学校の頃のクラス全体のいじめ事件のこと。いじめる人たちに矛先を向けることができなくて、逆に弱い人たちをいじめる方向に向かってしまったことがある。今、謝ることもできないし…。でも、いじめてしまったあの人は力のある人だったから大丈夫かなと…。いじめっぱなしじゃなくて、後で仲良くなったのだけれど…。あーでも、打算があったのかもしれない。ずっと心に引っ掛かっている出来事。自分もいじめに乗っからないと、自分もいじめられる側になるような状況があった。

● 中学の時の部活では、にぎやかな子たちばかりの中で、一人だけポツンとした子がいた。いじめたわけじゃないけれど、仲間に入れてあげなかった。かわいそうなことをした。「何で、あの子仲間に入ってこないんだろうね~」というような気持ちでいた…。あー…。

● 高校の時にからかわれていた。それが嫌だから、自分よりも弱い子にちょっかいを出して、ひどいことをしていた。自分がやられて嫌なことを人にしていた。いじめのニュースを見ると、そのことを思い出してつらくなるんです。

 

――― 涙とともに流そう
● 一人で思い出すと、あーって気持ちになるけれど、こうして皆とともに話すと、いいですね。

● きょうは懺悔の会だな。ステキ…。

● 高校の時のことを反省しているのに、また仕事についた時も同じようなことをやっちゃった。下に向けて、はけ口を求めるようなことを。今は、あんなことはしちゃいけないと、心からわかった。心から感じている。だから口に出せる。なかなか口に出せないことだから、話すのに勇気がいった。

● 涙が出てくるね。

● 涙とともに流そう。

―感 想―
☆ このテーマ「見下すこと」は、誰にでもあると思うので、もっと多くの人と語らいたかった。多くの人の体験を聞きたかった。

☆ 人を見下すことの中にいじめのことも出てきたので、いじめのテーマもやりたいね。

☆ 人を見下すことを考えてみた。人を見下さないようにすることは、できないかなと思った。見下してしまうことはこれからもあるかもしれない。その時に「あっ、まずい」と気づけるようになると思うけれど、ゼロにするのは難しいなあと思った。

☆ いじめられたことはすごく覚えているのに、いじめたことは、それは大変なことなのに忘れている。アホだなあと改めて思った。思い出させてくれたことを、良かったことにしようと思う。

☆ こういうことを考えるのは大事だな、と思った。みんなで話すことが素敵だなと思った。

☆ 足を踏まれたことは覚えているけれど、踏んだことはすぐに忘れてしまう。

☆ それを言えることがスゴイよ。

       


 第28回つながる語らい場
    2012年11月2日

 

 

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『 感謝 PartⅡ 』

感謝がもたらす恩恵の大きさにはびっくりします。
自分の人生で、いま何に感謝しますか?
自分について、どんなことに感謝しますか?
感謝を伝えたい人、物、自然、出来事、経験、目に見えないもの、そして自分自身に、感謝を表してみませんか?

 


                                          
●怒っているときってなかなか感謝できないけれど、怒りからほどけたときに湧いてくる感謝の気持ちってとても気持ちいいんだよね。いかに伝えるかばかり考えていたけれど、その気持ちをもてている幸せを感じたいなって気持ちでいました。

●一番難しいのは、自分自身について感謝すること。人に自分が感謝されるってことはあったけれど、自分が自分に感謝するって難しい。何をどういうふうに?って思う。

●自分が自分に感謝していることは、ここ数年風邪をひいたことがないので身体に感謝。自分の心から自分の肉体に感謝ってことかな。健康な身体に産んでくれた両親に感謝もあります。

●オレは自分の「意志の力」に感謝。沢山の挫折を乗り越えてきた。負けてたまるかという思いが自分を動かす原動力になっている。今月はcaféを1回も休んでいない。今までなかったこと。自分の精神力、底力ってやつかな。いつか浮上してやるぞ、負けるものかという思いがある。

●感謝と言われて私は両親のことを思った。父はアル中であばれまわる人で、母はそのためにうつ病になって自殺しました。私達子どものことはどうでもよかったんだなって恨みの気持ちもある。でも、生まれたからには生きてみる! 働けもしない私が今この時代の日本に生まれたことに感謝。他の時代、他の国だったら生きていけなかったかもしれない。魂さんに感謝します。

●楽しいね~。

●運命みたいなものとか、偶然のつながり、出会いって貴(とうと)いなあって。有り難いってどういうことかなと調べたら、存在が稀なもの、珍しいものと書いてあった。でも全てがありがたいものだろうなって思うし、日常の当たり前のことにも感謝の気持ちをもちたいなあって思います。


――― 自分に感謝するって…?
●そうか!わかったー。自分が自分に生まれてきたことに感謝なんだ! 他の誰かだったら嫌だな。何かに恵まれていたわけじゃないけれど、他の人間でなくて自分に生まれてよかった!

●面白いねー。

●楽しいねー。

●ずっと頭の中で感謝という言葉がクルクル回っていて…。感謝の気持ちが出てくるタイミングってあるのかな…。家族のひとりひとりに良い面とあまり好きじゃない面があるんですけど。一番大変な人だった父への感謝が最初に来た! 一番お世話になった母ときょうだいにはいつ思えるかな。父には手紙くらいでなら伝えられるかなって思います。

●caféに帰り際「ありがとうございます」と伝えたりしているけれど、なかなか自分の思っている気持ちを伝えられない。パターン化してしまう。思っている通りに表現するのは難しいなあ。

●今苦しんでいることは感謝できないんですけれど、過去を振り返ると、ある時期まで嫌な出来事への恨みがあったんですけれど、その体験をさせてくれて有り難いなって。嫌なことされて有り難いっておかしいかもしれないけれど。人生が左右されたけれど、人生が終わったわけじゃないし、そこから人生が新しくスタートした。新しい私が生まれたということに、ある時期から感謝するようになった。今苦しんでいることも、いつか感謝になればいいなと思う。

 

………休憩………

●感謝する方もされる方も幸せになるけれど、感謝されたいから見返りを求めて何かをするのはよろしくないかな。

●高校時代のとても仲のいい友人に「僕は見返りを求めたことはないよ」と言われて、すごい奴だなと思った。

●正直な気持ちは、ありがとうの一言があったらいいと思っている。

●その「ありがとう」を言いたい気持ちが強過ぎて、受け取る人の気持ちを考えずに感謝を押し付けてしまうところが自分にはあるなあ~と思う。それから、亡くなった人に感謝を伝えたいという思いの溢れることが多々あります。

●オレの中には、「ほどこしはいらねえよ」という思いがある。相手と対等の立場でいることが大切。感謝の言葉を伝えられてもストンと落ちないことがある。

●私は感謝を感じると同時に尊敬も生まれます。

●善意の押し付け、同情、憐み、恩着せがましさを感じるときは、感謝を感じにくい。

●お年寄りの方に席を譲ったとき、いいですいいですと言われてしまうとき。受け取ってほしいです。

 

 

――― 人とのつながりは、ありがたい
●人とのつながりは、改めて有り難いな。偶然caféに出会えたこと、ここでの経験は有り難いなって。人はやっぱり一人では生きていけない。人に頼っているつもりはないけれど、つながっていることに今も感謝しています。

●感謝の中心は自分かもしれないな。どんなに良い環境に生まれた人がいても、その人になりたかったとは思わない。自分に感謝することは、自分の親や環境や、周りに感謝していくことになるんだなと思う。

●関わってくれた人全てに感謝の思いがある。人との関わりに恐怖感が強くあった。今こうして話している自分は、あの頃には考えられなかったこと。孤独に生きていこうと思っていたが、今こうして人と関わって生きられるようになった。孤独がいいと言っていたのは強がりだった。

●自分の名前に感謝しています。迷ったときに自分に戻れる。素直に真っ直ぐの「直」。ひねくれたりすることがあるけれど、自分の正面に戻る指針になっている。

●これまでの自分は「自分だけが特別で悲惨な人生」と思っていた。俺はエゴイストだった。みんな各々が大変さを抱えているんだな。自分を哀れな被害者と思うことはやめよう。みんな同じなんだ。自分の意識が変化してきたと感じる。そこに気づけたことが嬉しい。

●感謝の気持ちが自分の中で湧き起こってくるとき素晴らしい幸せを感じる。今週は、ある出来事を通して父から感謝の言葉をもらって嬉しくて、その出来事は困ったことではあったのだけれど、体験できたことに感謝の気持ちがこみ上げてくる。

●思うだけでいいというが、思うよりも言葉で表したい。行動で示したい。父が黙って自分を見守ってくれている。表面上は無関心を装ってくれている。いつか感謝を伝えたい。いつか行動で示したい。

●行動で親に示すことって難しくて…。おふくろは一日中働いている。腰も曲がっている。行動で示さなきゃと思うから、僕も家事を少し手伝うのだけれど本当に少しだなって。そう思いながらもテレビでサッカーを見ていたり、ゲームをしていたり…。その間おふくろは働いているんだよということを思うと、とても十分じゃないなあ…。

●感謝力ってありますね。自分が辛かったり怒っていたりすると、なかなか気づけないから。今は伝えられないことも有りなんだと思う。

 

 

――― イヤなことにも感謝できたとき…
●ある嫌な出来事について何とか感謝することはできないかと自分で非常に努力して、その出来事や人に感謝しようとした。それができたとき、喜びが湧いてきた。また不思議と物事が解決していく。何故と聞かれても答えられないんだけれど…。

●そういうふうにできています。

●そのようなシステムになっています。

●感謝できないことに対して努力して感謝しようとするのは、自分の心が楽になるから。

――― 苦しんでいる姿も誰かの役にたっている
●よくオレは怒ってスーっとここを出ていくことがあるんだけれど、ある日用事で外に出たときに、スタッフが脱兎のごとく追いかけてきてくれた。あるとき辛い気持ちで一人いるときに、ある方がオレに話しかけてくれて映画の話をすることができた。去年の今頃は布団の中に入って誰とも話をしていなかった。その頃のことを思えば、今、ここに来ていることが、すごいことだな。

●最近、○○さんが劇的に皆と話せるようになっていく様子を見て、自分ももう少し変われるんじゃないかと。あー人は変われるんだ、すごいなって、見ていて思っている。一歩踏み出したいと思いつつ足踏みしている自分。見習いたいな。

●私も○○さんの姿に勇気づけられていて、だいじょうぶだよと言われているようで感謝しています。

●おかしい~おかしい~(笑)。

●すなおですわー。

●悩んでいる姿、苦しんでいる姿をみることが誰かの役に立っている。

●計算していない中で生まれてくるもの。

●オレ、褒められると図にのっちゃうんです。
オレもみんなからいただいているさ。ステキな…。自分の口からステキななんて言葉が出てくるなんて…。

 

…………感想……………
☆今回2回目のテーマだったので、どんなふうに自分の考えが変わるかな~。一人だと堂々巡り。この場があって有り難いな。

☆今日、○○さんに感謝しています。話しかけてくれた。お菓子ほめてくれた。

☆「何で感謝するんだろう?それはわからない」と言ってもいいとわかった。モヤモヤしたものが取れて気持ち良かったです。

☆自分自身に感謝って何だろう? それって自分を愛することじゃないかな。感謝=いとおしむ。相手に感謝する=相手をいとおしむって心があるんじゃないかなと思いました。

☆感謝について考える機会を得て良かったな。ありがとうございました。

☆昨日病院の先生から「あなたはそんなふうに、もともとポジティブだったの?」と言われてびっくり。自分の楽天性に感謝している。

☆人間は生まれてきたことによって誰かを傷つけることもあるし、その一方で何か人に感謝されるようなことをやっているのであって、生きていく中で「あなたに会えてよかった」って、口では言わないかもしれないけれど誰からか思われているかもしれないし、辛い境遇の子でも回りに優しさをあげているし、自分が自分をどう思おうと、周りの人はかけがえのない人と思っている。生まれてきたことは間違いではないと感謝のテーマをみながら思いました。

☆僕はどっちかというと暗めのテーマが好きなんですよね。

☆「ねたみ」というテーマは最高だったなー。今日は、自分の感情を素直に表現できる人はすごいなと思った。自分の中から湧き出てくるものを僕もとらえてみたいなー。憎しみとかねたみがあるからこそ、感謝などプラスなものにつながるんじゃないかな。

   第40回つながる語らい場
      2013年2月22日